龍之介 俳句 芥川

☏ 殊に恋愛を歌つたものを見れば、其角さへ 木強漢 ( ぼくきやうかん )に見えぬことはない。 「雜信一束」については、先の「麥ほこり」の句の注を参照されたい。

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😔 蝶の舌ゼンマイに似る暑さかな 青蛙おのれもペンキぬりたてか 初秋や蝗つかめば柔かき 木枯や東京の日のありどころ 木枯や目刺に残る海の色 水洟や鼻の先だけ暮れ残る 兎も片耳垂るる大暑かな 元日や手を洗ひたる夕ごころ 「青蛙」の句以外は取り合わせです。 寢る前には必ず下へおり、のびのびと一人小便をする。

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⚛ 芭蕉は 夙 ( つと )に伊藤 坦庵 ( たんあん )、田中 桐江 ( とうかう )などの学者に漢学を学んだと伝へられてゐる。 自ら命を断った昭和二年に書かれた『文芸的な、余りに文芸的な』のなかの「六 僕等の散文」にこのようなくだりがある。

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⌛ 蕪村はこの 金鎖 ( きんさ )を破り、発句を自他 無差別 ( むしやべつ )の 大千世界 ( だいせんせかい )へ解放した。 蝶の舌ゼンマイに似る暑さかな•。

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🙂 ただ昭和2年に亡くなるので、芥川の俳句はほぼ大正期に詠まれています。

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✔ しかし芭蕉の 蒙 ( かうむ )つた海彼岸の文学の影響は寧ろ好んで詩を作つた山口 素堂 ( そだう )に発するのかも知れない。

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😚 再び唐寺に詣る。 癆咳 ろうがい の頬美しや冬帽子• ) ふるさとを思ふ病に暑き秋 (四四四 八月三十一日 小島政二郎宛。

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⚐ 或夜半の炭火かすかにくづれけり ある日の夜も更けたころ、暖の炭火がかすかにくづれる音が聞こえた。 町行けば思わぬ空に花火かな 日が落ちてから、涼しさのある町へ出向いてみると、意外な空(場所)に花火が上がっている。 又山里の梅さへ過ぐるに万歳殿の来ぬ事よと京なつかしき 詠 ( ながめ )や侍らん。