それ以外にも、故実書のひとつ『』に含まれる「」に、「サクヒト」「」「スモリ」といった巻名が、また、の書写と伝えられるに、「」「」「」「ひわりこ」といった巻名がみえるなど、古注や古系図の中にはしばしば現在みられない巻名や人名がみえるため、「輝く日の宮」のような失われた巻がほかにもあるとする説がある。
🤗 橋本はこの作品を「紫式部の書いた『源氏物語』に想を得て、新たに書き上げた、原作に極力忠実であろうとする一つの創作、一つの個人的解釈である」としており、基本的に光源氏と薫からの視点で書かれており、大幅な意訳になっている部分もあることなどから、単なる「現代語訳」ではなく「翻案作品」であるとみなすことも多い。 また、研究者の間では、通説においても、「紅梅」「竹河」はおそらく別人の作であるとされる(「竹河」については武田宗俊、与謝野晶子の説でもある)。
20これに対して、「奥入」と鎌倉時代の文献『弘安源氏論議』において、その理由が不審である旨が記されている。
👐 藤原氏と源氏 [ ] 『源氏物語』は、なぜ全盛の時代に、かつて藤原一族がで失脚させたを主人公にし、源氏が恋愛に常に勝ち、源氏の帝位継承をテーマとして描いたのか。 この本文は現在確認されている限りでもっとも古い時代に記された『源氏物語』の本文ということになるが、「絵巻の詞書」というその性質上、もともとの本文の要約である可能性などもあるため、本来の『源氏物語』本文をどの程度忠実に写し取っているのか分からないとして、本文研究の資料としては使用できないとされている。
16主要登場人物で唯一一貫した呼び名のない人物。
玉鬘、初音、胡蝶、蛍、常夏、篝火、野分、行幸、藤袴、真木柱の十帖を• 橋本治訳 の現代語訳は、『窯変 源氏物語』の題名で、1991年5月から1993年にかけて中央公論社全14巻で刊行された。
✇ 11世紀より12世紀にかけて成立した数々の物語は、その丁寧な叙述と心理描写の巧みさ、話の波乱万丈ぶりよりもきめ細やかな描写と叙情性や風雅を追求しようとする性向において、明らかに『うつほ物語』以前の系譜を断ち切り、『源氏物語』によっている。 女性の手による作品のはずなのに、作中に婦人語と呼べるものがまったくみられない。 詳細は「」を参照 校訂本 [ ] 前半は、本文校訂のみに特化し校異を掲げた文献。
筆写の際に文の追加・改訂が行われ、書き間違いや錯簡も多く、鎌倉時代には21種の版があったとされる。
円地文子訳 の現代語訳は、1967年7月に着手され、、犬養廉、、、などの協力を得ながら、1972年から1973年にかけ全10巻でから刊行された。